2020.8.3

Life

【読書ノート】「自分が欲しいものだけ創る!」

人生は勉強の連続だ!と気づき、積極的にいろんな本を読むようにしています。

なかなか時間が取れないのが言い訳になりますが…

これまでは、読んだ本から学んだ内容について、自分でノートを取っていました。マジメか!

やっぱりインプットだけではあまり意味がない。

学んだことをアウトプットする作業をして、初めて身についていくんだと思うので。

おかげでなんとなく、身についた内容が血となり骨となり、自分の考え方に影響を及ぼしている気がします。

何でも知ることが大事。知らないから怖くなる、疑問がわく、文句とか言っちゃう。

だから何でも知っていこう!勉強していこう!と思っているアラフォーです。

はい、前置きが長くなりましたが、私が読んだ本の内容を理解するための自分メモ【読書ノート】シリーズです。

今回は、「スープストックトーキョー」で有名な会社「スマイルズ」のクリエイティブディレクター、野崎亙さん著「自分が欲しいものだけ創る!」です。

自分が欲しいものだけ創る! スープストックトーキョーを生んだ『直感と共感』のスマイルズ流マーケティング

1万人のおぼろげな共通項より、一個人の明確な悩みから始める

この本には、自分の視点を「n=1」として考える、新しいマーケティング方法について書かれています。

nとはサンプル数のこと。アンケート調査なんかで、100人に聞きました!とかありますよね。その場合のnは100になります。

マーケティングでは、nは多いほど有用性があると言われていますが、これはそれを180度覆す話。

nは1人(自分)で良い!というのがスマイルズの考え方です。

むしろ多様化する今の時代、世の中に大きな共通項なんてなく、一個人が強烈に抱える悩みや問題意識の中にこそ、本質が隠れていることの方が多い。

それを、様々な手法を使って成立させるのが、スマイルズのビジネスだ!ということなんですよ。

言い換えると。

自分のことをよく理解できていない状態で、他人のことを深く理解するなんてことができるの?という話。

好きなものとか嫌なこととか、困ってることとか、こうなったらいいなってこと。きっと誰しもありますよね。

それってn=1000人とか10000人のアンケートの、よく知らない人たちの考えていることよりも、遥かに簡単に理解できませんか?

であれば、自分がすでに持っている、明確ではっきりとした問題意識の方が、誰よりも深く理解できるはずです。

「スープストックトーキョー」も、スマイルズの社長さんの個人的な問題意識から始まったビジネスだそう。

だからこそ、「こんなものが欲しい!」「こんなお店があったらいいのに」という明確な問題意識の上に成り立った、強い説得力とブランドが確立されている気がします。

この、「こんなものが欲しい!」という消費者・生活者としての視点って当たり前だけど、抜け落ちがちですよね。

ビジネスになったとたん、自分たちの「欲しい」よりも、

「作れる・作れない」とか「流行ってるから」みたいな、企業側のセオリーを押し付けてません?っていう。

いざ新商品が出来上がっても、担当者の人に「自分だったらこれ買いますか?」って聞いたら、「買いません!」って即答されちゃう、みたいな(笑)。

自分の感覚を精緻に理解する

野崎さんは、「自分」という最も身近な生活者を理解することから始めましょう!と仰っています。

自分はどんなものに興味を持つのか?何に感動するのか?

お金を払ってでも手にしたいと思うものは何なのか?

自分の発想やときめきの起点を突き詰めて理解する。

そういった心理を精緻に理解する作業は、顧客の心理を読み取る作業にも繋がってくるものだと。

ここで、個人的にもっとも刺さった一文を。

”デザイナーの仕事は自分のアウトプットがなぜこれなのかを徹底的に考えること”

「自分が欲しいものだけ創る!」112ページ

これ、野崎さんではなくアップルのジョナサン・アイブが言っていたことだそうなんですが(笑)、

うわぁーーーそうだなぁーーーーと。

デザインに限らず、「これがいい!」という漠然とした感覚の裏には、必ず何かの理由があるはずだと。

そもそも、世の中のデザインは「感覚的なもの」と捉えられがちだと思っています。

なので、そこに論理的思考をプラスすると、プロダクトとしてものすごく強くなるし、説得力が増すはず。

「このデザインがいい!」 + なぜこのデザインが良いのか、論理的な理由 = デザインの重要性が理解できる、って感じ。

自分のアウトプットの結果がなぜこれなのか?を考えることは、やっぱりこれ、「自分を精緻に理解する」ことでもあります。

自分で自分のことを理解していないと、「好き!」「素敵!」という感覚の裏側にあるものを捉えられない。

だから、まず「生活者としての自分の感覚を大切にすることが大事」だと。

自分が困っていることを解決したら、実は世の中の役に立っていた

「誰も見たことない新しい商品を作る!」

「全く新しい価値観を世の中に根付かせる!」

というような課題は、はてさてどこから手を付けていいかわからないし、

それこそ1万人のアンケートで出た声を基にしたような悩みや問題意識は、

nのサンプル数が多いがゆえに非常に一般化されたものであって、

果たして新しいものに化けるのだろうか?というのは、正直疑問です。

しかもそれは、すでに他社もやっている可能性が高い。

マーケティングでは同じデータソースを利用することも多いそうなので、

掴むニーズも、生み出されるアウトプットも似たり寄ったりになるのは、ある意味当たり前でしょう。

そして市場に並ぶプロダクトはどれも横並び、機能や結果に大差のないものばかりが大量に生み出されることになる…

大量生産・消費が限界を迎えつつある中で、このやり方はもういい加減やめた方がいいんじゃないっすか…と言いたくなります…

自分の困りごとを解決したら、実は世の中もそれを望んでた、というケースはたくさんあります。

本でもちらっと触れられていますが、FacebookもDropboxもSkypeも、自分が欲しい!困っていることを解決したい!という「個人」の発想から生まれたサービスです。

iPhoneも、「売れるかどうか」ではなく、スティーブ・ジョブズ自身が「自分が欲しいかどうか」に沿って作ったもの。

それが今や世界を席巻する情報端末になったのです。(Appleってそういうの多いですよね)

もちろん世の中のニーズを捉える作業を否定はしません。大規模なマーケティングも必要なものだと思います。

しかし、「自分」という一生活者、一消費者の声から発想を得ることもまた、リアルな現実社会に生きる人間の、生身の声を反映することに繋がります。

これ、キングコングの西野さんも同じようなことを言っていた気がします。

自分や自分の周りの人のことを手助けする意味でビジネスを始めたら、実は世の中の多くの人が望んでいたビジネスだった、という。

実際西野さんはそういう経験をされてるそうなので、必ずしも視点を大きく持たずとも、問題解決意識を自分の身の回りに向けてみることも大切なんだろうな。

そのためにはやっぱり、自分を深く理解することが必要なんだと思う。

まとめ:この本から学んだこと

・自分のアウトプットの結果がなぜこれなのかを徹底的に考える=自分の感覚を精緻に理解する。

・自分の感覚を理解することは、すなわち顧客や他者の心理を読み取ることにも繋がる。

・「こんなものがあったらいいな」という自分の視点を大切にする。それは世の中に対する強い問題意識にも繋がる。

自分が欲しいものだけ創る! スープストックトーキョーを生んだ『直感と共感』のスマイルズ流マーケティング

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