2020.9.3

SEEKS思考

働き方が変われば、あきらめなくてもいいかもしれない

コロナの影響でこれまでの経済活動ができなくなって、働き方の見直しも急速に進んでいますね。

在宅ワークやリモート会議、いろんなものを導入せざるを得なくなって、同時に今までの働き方のいろんな問題点が見えたりして。
これまでの仕事の進め方は本当に正解だったのかな?という。

しかし変わっていくのは一部の企業だけだろうな、というのが私の考えです。残念なことですが…
まず中小企業はデジタルツールの導入の具合がまばらでしょうし、地方であれば状況はもっと異なります。

未知のツールや方法に対する、拒否反応を和らげるところから考えていかないといけないでしょうね。

自分が過去に働いた会社だったら、実際どうなっていただろう…というようなことを考えていたんですけど、恐らく完全リモートに移行できるところは少ないだろうな、と感じています。

私の人生ですごくお世話になり、多大な影響を受けた会社が一つあるので、なんとかがんばってほしいなーって、個人的に。

「働き方」に違和感を感じていた派遣時代

私は転職組で、いろいろな業界で働かせてもらって結局いまはフリーランスなんですが、直近で勤めたいくつかの会社を見ていて、いろいろ思うところがありました。

端的に言うと、自分の待遇に不満があった。

「私、めっちゃ仕事ができるんです!」というわけではなくて。
そもそも派遣社員として仕事をしているうえで、正社員と変わらない仕事量だったり(時にはそれ以上だったり)、若手社員の教育係を任されたりしていたので、正直納得いかない部分はありました。

ただ、昇給を打診したところで、アップする時給はせいぜい10~20円。

「正社員になって」と言われることもあるけど、部署のトップが変わればそれもなかった話になる。

それも「派遣を選んだあんたの自己責任でしょ」と片付ける世の中。

そんなことをぐーるぐる考えて、全く余裕のない日々を過ごしていました。今考えると心身に悪影響だったな。よくやってたな自分。

まあ結局、この次の会社で同じようなことで病んでしまって、会社員人生をドロップアウトするのですが…

逆に今は、正社員にならなくてよかったなと思いました。そうしたらたぶん、もっと余裕がなくなっていたかも。

あと、日本社会特有の「社内政治」にも正直嫌悪感がありました。派遣である分にはそこは関係ないんですけど、話を聞くだけでも嫌だったんですよね。

結局、「仕事の出来」や「仕事の内容」を評価してもらえていないこと、に大きな絶望を感じていたんだと思います。

今だって、その違和感を抱えながら、会社員として生きていたかもしれない。でも一度知ってしまったものは戻れないですね。

だから、フリーランスになって、初めて自分のデザインをコンペで採用してもらったときには、今までにない達成感と喜びがありました。
「初めて自分の仕事を真正面から評価してもらえた」と。

会社員時代にも、やりがいや喜びを感じることはもちろんたくさんあった。
お客さまに「ありがとう」と言ってもらうこともいっぱいあった。

でも、ここまでダイレクトに自分の成果を評価してもらえたことが、とても嬉しかった。

やりがいのために「あきらめる」のは終わりにしたい

大きなプロジェクトや、やりがいのある仕事をしたい場合には、東京など大都市に行かないといけない。しかもまだまだ圧倒的に男性有利社会。

女性が何かを成すためには、地方での静かな暮らしをあきらめること(これは男性にも当てはまる)や、男性の中で負けずに戦う気概が必要だと思っていました。

それがとても不公平だとも。

もちろんそうでない会社もたくさんあるし、そういう環境だからがんばれるんだ!という女性もたくさんいらっしゃると思います。
しかし、新型コロナの影響で「働き方」が揺らぐなか、この考え方はやっぱり色濃く残っているのだと、改めて認識しました。

女性だって、派遣だって、地方に住んでいたって、大きな仕事をやってみたい人はたくさんいると思う。

同時に、家族との時間、地元とのつながり、丁寧な毎日の暮らしを大事にしたいと思う人だっているはず。

だけど現実世界ではそれができないと、コロナ前には感じていました。
だから、どこかで自分のやりたいと思う気持ちに蓋をして、粛々と生きていかなければいけないと。

フリーランスで初めて収入をいただいたときに、その考えが少しだけ取り払われたような気がしたんです。
自分の大切にしたいものをあきらめることなく、やりがいを追い求めることも可能かもしれない。

コロナ禍で、ますます状況は変わっています。

リモートなどの技術のおかげで、どこにいても仕事ができるようになる。そうすれば、地方にいながら大きなプロジェクトに参加することも可能になるかもしれない。
実際に、Yahooユニリーバなどがそういった採用を始めていますね。

世の中も少しづつだけど変わっている。
「選択肢」が少しでも増えるといいなと感じています。

女性だから、派遣だから、地方にいるから。
経験がないから、子持ちだから、介護があるから。
いろんなことをあきらめなきゃいけない社会には戻ってほしくないなぁと。

そして自分も。
「あきらめなきゃいけない」という考え方を取り払わないといけませんね。

私はウェブデザイナーですが、ウェブデザインだけに固執したくないとも思っています。自分の経験やスキルを活かせる分野であれば、どんな仕事でもチャレンジしてみたい。
そのためにも、こちらの「どうせ女だから」「どうせ地方在住だから」なんていう思い込みを捨て去る。

企業や雇用側だけじゃなく、働く人一人ひとり、社会全体が変わることが必要なのですよね。

一人ひとりのやる気や、成し遂げたい想いにスポットが当たるように。
立場だけではなく、その人の得意なことや特性によって、成果を認められるように。
そんな世の中に変わっていくことを望みます。