2019.6.21

Music

私的シティポップ入門。90年代渋谷系に思いを馳せて

最近Kindleで読んだ、90年代のCDジャケットを特集した雑誌がすごくおもしろかったんです。

月刊MdN 2016年12月号(特集:CDジャケット90年代狂騒史)[雑誌]
 
posted with amazlet at 19.06.21
エムディエヌコーポレーション(MdN) (2016-11-05)
 

90年代に多感な時期を過ごした人間なので、あの時代のいろんなものから影響を受けているなって思うし、音楽もいまだにその時代のものばっかり聴いていたりします。

で、やっぱり「渋谷系」って突出してるんですよね、いろんな意味で。音楽性もアートワークも、志向するところが全然違う。雑誌の中では「メインストリーム」とそうでないところ、って感じで分けられてましたが。

その当時、すごく渋谷系が好きなわけではなかったけど、こうして大人になってみると「渋谷系的なもの」にすごく魅かれている自分がいることに最近気づいたんです。

SuchmosとかAwesome City Clubとかがいいなって思うと、 たぶんその源流にはm-floとかMONDO GROSSOとかRIP SLYMEとかがいて、 もっと遡るとピチカートファイブとかフリッパーズとかオリジナルラブとかがいるな、と。世界的な90年代、シティポップの流行でK-POPにもその流れが来ているかもしれないなとも思います。

私が思う「シティポップ」的要素

「シティポップ」というジャンルがあることは最近知りました。

聴いてみるとたいがい好きな感じの曲だし、ただそこの元ネタを探るとやっぱり渋谷系、90年代にたどり着いて、さらにその元は80年代のユーミンやシュガーベイブ、ナイアガラ系ってことになるなーと。

私的に、シティポップにはファンクやMJ(マイケル・ジャクソン)のエッセンスも入っていると思うんですけどね。シティポップの元祖って「Rock With You」じゃないんですか!?っていう(笑)。

Wikipediaで「シティポップ」を見ると、「都会的なイメージを前面に出したポップス」ということだそうで、そこはかとなく漂う「アーバンな空気」がシティポップの重要な要素ってことがわかります。

でもそれってすごいぼんやりしてるけど・・・と思ったあなたのために、「アーバン感」の正体的なものを超個人的視点で解明してみました!

【アーバン(都会)的空気を作り出すもの】

・適度、あるいは過剰なディレイ(エコー)

・シンセやピアノの音色。鍵盤はほぼマストとも言える

・夜、ダンス、ライト、朝まで、などの色気を感じさせる言葉

・J-POP特有の情緒あるコード進行

・ざらついた質感の音(←これうまく説明できない、ごめんなさい)

・パーカッションやアコギなど、効果的な生音の使い方

こんなところでしょうか。うーん、ぼんやりしてますね(笑)。よく言われるのは「ドライブに合う感じ」「夜の街に合う感じ」とか。

シティポップという名の通り、都会の生活がバックグラウンドにある音楽だと思うので、都会で感じる孤独感だとか、切なさみたいな内容の曲がマッチする気がします。

私がこれからご紹介する曲もさまざま。「これシティポップ?」っていうのもあるかもしれません。私なりのアーバンな風を感じてもらえれば幸いです。

90年代、渋谷系全盛の時代

渋谷という町が最先端のカルチャーとクリエイションの場であった時代。「渋谷系」っていう言葉にもそんな意味合いを感じます。この時代のシティポップアンセムと言えば「今夜はブギー・バック」。

2016年にBEAMSがこの曲を使った動画を発表しましたが、それがめっちゃめちゃよかったです。私一時期見まくってました。 重くなるから貼らないけど(笑) 最後にYONCE(Suchmos)が出てくるのがいいですね。

この時代は、FMラジオをつければいつもピチカート・ファイブの「スイート・ソウル・レビュー」がかかっていたなって記憶があります。

私中学生でICE聴いてたことになりますね・・・なんて早熟な・・・

アーバンを感じるという意味合いで、こんなのもいかがでしょう。

ナウロマンティックいい曲過ぎ。この記事を書いている間にハマっちゃいました。3分ちょっとっていう短さが最高。

今思いましたが、K-POPとシティポップは親和性が高いかもしれませんね。なーんて考えてたらこんな記事あった。

K-POP全盛時代に、韓国で竹内まりやが流行る理由 | 文春オンライン

韓国で20代のミュージシャンたちに最近どんな音楽を聴いているのか尋ねると、「日本の《シティポップ》」という答えが返って来た。とあるK-POPグループのメンバーは、「竹内まりやの『プラスティック・ラブ』…

2000年~2010年代、ジャンルが多様化

m-floの「been so long」と「LIFE」は本当に衝撃的な2曲でしたね・・・私それまでバンドばっかり聴いてきてたので。

時代が変わり、よりジャンルレスな流れが加速していく感じです。それまで一部の人にしかなじみのなかったクラブミュージックやボサノヴァなどが、新たな形のポップスに昇華されていったと言えるでしょう。

キリンジの「エイリアンズ」も、シティポップでは欠かせない1曲だと思います。私はアーバン風味がより増した、ロックバンドUNCHAINのカバーバージョンが好きです。彼らの音楽性の幅広さもわかりますね。

キリンジがbirdに提供した「髪をほどいて」もとってもいい曲です。こちらもシティポップ風味。

最近本当に衝撃だったのはiriちゃん。まさしくシティポップの申し子!という感じではないですか?

音楽性や歌声はもちろん、夜のネオンやライトの光る街並みが似合う佇まいやファッション。それらをすべて理解したジャケットやアートワーク。ここまで作り上げられた世界観がもうツボすぎてすばらしすぎて。もしこれをナチュラルにやっているのだとしたら、相当すごいなって思います。

この「rhythm」が入った彼女のデビューアルバム「Groove it」(タイトルの秀逸さ!)も全曲シングル並みのクオリティ。シティポップ好きなら聞いて損はない超名盤です。

もうすぐ夏だしこんなキラキラ感いかがでしょう。

Awesomeは2010年代最先端のシティポップって感じがしますね。ポップ感もこの中で一番高いし、わかりやすくて、でもなんかそこはかとなくおしゃれ!な感じ。PORINちゃんのアイコニックな存在感を含めて、SNS時代を象徴してるような気もします。

私、80年代のユーミンやナイアガラレコード作品は全然わからないのですが、シュガーベイブや山下達郎さんの偉大さはよくわかります。

あとは、あの時代のアートワーク。今見てもかっこいいし、なんなら今若いアーティストが新しい解釈でリバイバルさせてたりもしますね。

80年代と90年代を繋ぐような意味合いで、中西圭三さんや高野寛さんといった方々もシティポップになるかもしれません。

そう考えたらまだまだ知らない音楽がたくさんありますね。それでは高野寛さんの名曲「虹の都へ」で締めさせていただきます!

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